「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

東京・大森のアンテナショップに「もち麦」

投稿日:2019年12月6日 1:01 pm



東京・大森に全国の「食の逸品」が集まるアンテナショップ的なお店「TSUMUGI」が誕生、柏たなか農園の主力作物であるもち麦も置いてもらいました。初めて激戦区・東京に常備店ともいえるお店ができたわけです。全国の食品関係のバイヤーさんとの商談、そして一般消費者への販売も行っているので是非一度足を運んでもらいたいと思います。




TSUMUGIの店頭には全国から集められた「逸品」といわれるだけの質の高い農水産物加工品が並んでいます。北海道の昆布、秋田のいぶりがっこ、山形のフルーツゼリー、茨城の納豆、干いも、静岡の鯖、お茶、愛媛のみかん、屋久島の焼あご・・・などなど。これだけだとお馴染みの地域特産物を並べただけのような気もします。ところが、ここに置かれている商品には一品ずつこだわりがあり、商品化から販売に至る感動の物語があるものばかりです。




たとえば茨城の納豆。納豆といえば水戸納豆がよく知られていますが、この店に置かれているのは「日立の納豆」。第二次世界大戦末期に東京を焼け出されて日立に逃れてきた一家が始めた納豆メーカーで、独自の商品開発を続けた結果が全国コンテストでの農林大臣賞など幾たびかの受賞歴につながったといいます。見ただけでも創意工夫の跡がわかる納豆です。




長野・川中島地区からは衰退する農業の立て直しを目指して地域の企業と農家、小売店、メーカーが協力して開発した果物系の加工食品を出しています。この地区ではかつて「川中島白桃」で知られ、他にもリンゴ、ラ・フランス、ブドウ、アンズなど豊かな果物産地だそうです。




沖縄からは一時途絶えていた伝統の製造技術を復活させて作った黒糖とそれを使った菓子が出ています。鹿児島県の屋久島の焼あごはよく知られていますが、この店に置いてあるのはちょっとしたアイデア商品です。焼あごが入っている細長い瓶の容器で、その中に普通の醤油を入れておくと独特の出汁のきいた極上の醤油になるというものです。




 まだまだ物語のある商品がたくさんあります。話を聞かせてもらうと、なぜこの店に置かれているのかがよく分ります。店を主宰するのは地域資源活用の会という地方産品掘り起こしをめざす団体で、柏たなか農園も以前、千葉市の幕張メッセで開催された日本最大の食品商談会「スーパーマーケットトレードショー」に出展するのにお世話になったことがあります。そして今回、再びお世話になっています。

 柏たなか農園のもち麦は千葉県柏地方ではそこそこ知られるようになってきましたが、首都圏、さらに全国に販路を広げてゆくために東京のアンテナショップにも大いに期待したいところです。TSUMUGIに集う全国の「逸品」の中で柏たなか農園のもち麦が存在感を持ち続けることができるか試されているともいえます。

 

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