勝手に別名の理由。

投稿日:2010年5月29日 11:26 pm

野菜に勝手な名前を付けてしまうのが好きな私。

今週はレタスに「ふんわりねぇ~さん」と名付けました。

なぜ、ふんわり ねぇ~さん?

今回の理由は至って安直で、収穫しているときにそう思ったからです。

見た目、触れたときに伝わる感触、包丁 を入れたときの感覚。

「こいつはふんわりねぇ~さんみたいだな」と...。

「ふんわりねぇ~さん」が何なのか、誰なのか は知りません。私の五感がそう命名しました。




直売に来るお客さんはほぼリピーターで、通えば通うほど買い物上手 になってくる。
(=舌も目も肥えてくる)


我々生産者もより競争が激しくなってきて、
商品的魅力がイマイチ欠ける 農産物を出荷しようものなら、
貧乏暇無し、安売り合戦への参戦を余儀なくされる。

差別化を図ろうと変わり種を使おうものなら、
1 年目は成功したとしても、変わり種はその存在がゆえに見つけられやすい。
2年目以降は、その他大勢変わり種。

となるとマクドナルド
安売り合戦に参加せずに済み、真似されにくい方法。


私 の至った結論は、「木の葉を隠すなら森の中」

普通のレタス、普通のキャベツ、普通の大根、普通の人参だけど、
この生産者は何かが 違う。なんとなく「うまい」と感じる。
そんな野菜がベター。変わり種はアイキャッチ程度で十分。


メリット①
他の生産者にも得 意になってひけらかさなければ品種名はバレない。
聞かれてもソコだけは誤魔化す。大手種苗会社の当たり障りのない
有名品種などを言ってお く。

生産者A:この大根なんて言うのさ
私  :「た、耐病総太りですょ~」

生産者B:モロコシ何使ってるの
私  :「やっぱ!ゴールドラッシュ~!?」みたいな...(分かる人には分かる^^;)

ネホリーナハホリーナ聞いてくるような人は、
大体、店舗型直売の売り場を占領するような
ガメツイーターか安売り合戦のホラ貝吹き が多いので、
教える義理も理由もありませんがね。

まっ こんなカケヒキも直売ならではの妙味と言う事で...。


メ リット②
一番当てになる野菜通であり、
安定した売り上げもたらしてくれる直売&野菜マニアな方々に選んで頂きやすい。


「あ の生産者の野菜は何か違う。値段も2割くらい高いけど、やっぱ違うんだよねぇ~」
この一言を引き出せたら、一年で見積もって

(365 日-定休日)×一日100品売り切るとして×他者との割高分

色々な争いに巻き込まれずして平和に儲けられます。

無論、野 菜の善し悪しは品種だけの問題ではないですが、
直売等で十分な利益を得るためには重要な要素の一つであります。


品種を見 る目も技術であり、
それによって蓄積された直売農家の使用品種の数々は知的財産と言ってもいいくらい。


よって最初は本当 の品種名を隠すために命名していたわけです。
それがクセになり好きになり、今に至るという


いや~伊右衛門君!!実にいい 性格してるなぁ~
という滑稽なお話でした。
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