投稿日:2012年3月22日 12:50 am

今日は、
来秋冬の長ネギの種まきをした。


長ネギと言えば黒柄系のネギを導入して3年。
バッチリ決まるかっこいいネギがわんさか穫れるのは良いけど、
固い。

泥ネギとして出荷し、
1週間くらいで食べてくれれば、
「歯ごたえの良いネギ」程度で済むけども、
「剥いた状態で使い残しを放置」なんて事を想定すると、
「固いネギだね」と評価されてもおかしくはないかもしれない。

まぁ、
ガリガリしたネギが好きな人も居るから、
ダメとか悪いとか言わないけどね。
(僕も20代の頃は固い方が好きでした^^;)


ウチで主に作付けしているネギは、
洋ネギ、黒柄、合柄、下仁田との合いの子等など色々あるけど、

黒柄が食卓には先ず上がらない
(農業はノータッチで素人の感覚を存分に持ち合わせている。
よって良い物差しとなる妻からのオーダーが来ない。)
時点で、考え直す必要があったのだと思う。

自宅直売や朝市でも、
前回のネギより固いですと言いながら売るのも、
なんとなく引け目を感じる。

やはり常に自信を持って売りたいと思うので、
次のネギラインナップから黒柄の品種を排除した。

今日播いた種は、
洋ネギ、合柄2品種、下仁田×根深の4品種。

4月中旬頃に晩生ネギも播種するから、
来期は計5品種となります。



来期からの秋冬のネギは...

加熱時の柔らかさが欲しい方は、
洋ネギ、下仁田×根深

薬味での柔らかさが欲しい方は、
下仁田×根深

いずれも
ある程度の歯ごたえも欲しい方は、
合柄系

と、ご指定下さい。
自信を持って売っちゃいます。


下の画像は合い柄系品種。
葉の生え際の揃いは黒柄よりも悪いですが、
適度に固く、適度に柔らかい種類です。



その他の農作業は、
苗物の簡単な世話と白菜オレンジクインの定植&トンネル掛け。
サラダ大根の播種準備。

+トンネル掛けが付きまとうの時期もあと僅か。
そろそろ足腰にキテマス^^;けども、
よし!明日もがんばろー
カテゴリー: 日々是農耕=働

投稿日:2012年3月12日 11:22 pm

昔に比べるとかなり食味が改善された
CR系(根コブ抵抗性)のコカブ。

昨年はカブに熱を注ぎ、
食味もかなり改善されたというので、
最新のCR系3品種なども取り入れ、
品種の比較検討をしてみた。

結果、
白馬やスワンなど食味をウリにした
ロングセラー品種と比べると、
まだやや物足りない。

この晴れ間にでも食味を最優先させた
「春のカブ」の播種をするわけだけど、
さて、どいつを使うか思案中。

皮が厚めだけど中身が極上な品種か、
バランスの良い品種か、
特にジューシーなアレか、
基本に戻って上記2品種で十分と言えばそうだしな。
いっそ混ぜちゃってみるのもオモシロイか。

まぁ、
そんな悩み所も楽しみな時期になってきましたよ。


ふた昔くらい前は、
茅ヶ崎と言えばソコソコなカブの産地でしたから、
その事を忘れないためにも、カブには特にこだわりを持ちたいですね。

茅ヶ崎海辺の朝市メンバーで言うと、
高橋園(屋号たねや)さん、出口園(屋号かねまつ)さんとウチ伊右衛門がわりと大口で出荷するので、
3件重なる時期が1回はあります。(今年もあると思います。)
去年同時期で言うと、品種は違えど高橋園に一枚上を行かれたかなと思っています。

時期が被るか分かりませんが、
ファーマーズワゴン伊藤さんも見逃せないですし、
新進気鋭ひらまき園の伸びにも期待。

仲間内で競合が出てしまったその部分は、
勝ち負けじゃなく、勝負とか仕合。
ガチンコでやり合う。切磋琢磨ってやつです。
互いにああじゃない、こうじゃない言い合うのも楽しいです。

そうやって生産者仲間内でも競合が競り合うことで、
お客さんにもよりハイレベルな「選ぶ楽しみ」を提供したいですね。
カテゴリー: 日々是農耕=働

投稿日:2012年2月1日 10:54 pm

三浦大根(なかぶくら)の味わい。

肉質、食感、甘さ、
その奥にある苦味とも辛味ともつかない風味。
その絶妙なバランスが「味わい深い」と判断させる。

この大根はどんなお味ですか?
と、お客さんに聞かれたなら

「いろんな味がするふくよかな大根です。」

僕が例え同じ色形の野菜でも、
時には数十品種もの数を同時に栽培するようになったきっかけは、
三浦大根の味わいに感嘆したことから始まる。

品種差異への興味

そう、
三浦大根は僕の師匠のような野菜なのだ。


それ以来、
毎年毎作三浦大根には特に愛を持って栽培してきた。

こんなに美味しい大根ありま~す。
皆さん、味わって下さ~い。

しかし、
そのやや高価な上にデカイなど、
勝手の悪さからいつもふられっぱなし...。

この美味しさをみんなと共感したいのに...
みんなに三浦を好きになって欲しいのに...

常に片思い...

デカイから...
冷蔵庫に...
使い切れない...
美味しいのは分かってるんだけど...ねぇ

こう言うときはおもしろいもので、
やや高価であることを口にしない。

お金に関して言うと見栄が絡むから、
まぁ、言えない。そう、言えないのである。

だからって、
デカイデカイデカイデカイ言いやがってー

(※僕と三浦Dの被害妄想を除去していうと、
皆さんの言っている事、大いに理解出来ます。笑
けど、このノリで続けます。)


これじゃ三浦がかわいそうだよ...ナミダ、涙。


「ガチャ~~~~ンっ!!」

そして、愛は怒りへと変わるのである。
内なる一徹☆がチャブ台をひっくり返した。


そんなにデカくて高いなら、
コンパクトで割安にしてやんよー!!


そんな、魂の叫びを原動力に
「三浦D買安化計画」は始動した。

肉質、瑞々しさ、味わいの黄金比を崩すことなく、

株間を徐々に狭く、
肥料をだんだん減らしてゆく。

狭すぎると三浦らしい形が出にくくなったし、
極端な肥切れは密になるけど、
柔らかさと瑞々しさには欠けた。

煮て食べるだけならいいけど、
いろんな調理法で試して欲しいから、
シャリ感と瑞々しさは失わせたくないだな。

試行錯誤を続けて4作目の今期。
答えだとは思っていないけど、
なんとなく掴めた気がする。



年明け以降、肥切れと思われる葉の黄化は、以前の栽培法より進みやすい。



それと引き替えにコンパクトに収まる根型に落ち着きます。



左が概ねの平均くらい 右は1本1.3kg強 
今回の仕様で大きい物が2㎏後半 小さいもので1㎏弱
今後は2㎏(1㎏後半)内外で揃えるのが目標。


どうだ!これでも愛せないかーーーっ、えぇっ!


これは僕からの挑戦状でもある。
(゚m゚*)プッ

今回の品種による違い。
龍神三浦2号 形、揃い共に良好。ニッカポッカのようなやや下に膨らんだ根型。
割れも少ない。瑞々しさにやや欠ける。

おふくろ     形、揃い、肌艶が悪い。縦に筋が入る割れが多かった。瑞々しく食味上々。

味岬      外見について、おふくろよりややましな感じ。瑞々しく食味上々。

大高三浦   外見そこそこ良く、それなりに悪く、食味もまずまず。

個人的な見解は、
市場向けなら、安定感のある「龍神2号」。
気付いてもらえるかきわどいレベルの食味追求なら、
「おふくろ」か「味岬」で理想を追っかけても面白い。
とりあえず三浦なら、「大高三浦」で無難に決着。

今後どれに絞るか悩むところ、
悩まないで済むようにわざわざ4品種やったのに、
余計悩むハメに^^;

栽培について
試験圃場①全量有機でペレット状肥料583
試験圃場②有機70%の配合肥料676
①②共通 粒状かきがら石灰

前作は、ちょうどいいくらいの丈に収まったエダマメ(直播)

土壌消毒無し(普段からしませんが)
キスジ、ネキリ対象に1剤
ヨトウ、アブラムシ対象に3剤
細菌病の予防に銅剤1


ちなみに
青首の値段がやや上がり、価格差が縮まるせいか、
この時期はよく売れます。
1㎏弱150円~2.5㎏300円~

デカイの500円、600円だので売る苦労を考えれば...
苦労する分高くなくては合わないいのもそうですが、
損して得取れ的な考えです。
カテゴリー: 日々是農耕=働

投稿日:2011年11月3日 11:59 pm

☆品評会の結果☆
二等 ジャガ芋 カーボロネロ ラディッシュ 
一等 人参 ほうれん草 さつま芋 ママレード(加工品部門)

優等 ブロッコリ キャベツ

二等くらいはちょっと気合い入れれば取れるし、
変なモノがポコッと入賞する不確定要素が多い読めない賞。
下手な鉄砲が効いたりもする。

一等は、気合いを入れても取れない事がある。当然、下手な鉄砲は効かない。
こちら側に(見当違いでない)確かな手応えが無ければ先ず取れない賞。

優等は、いくつかの一等以上の品質の中から特に優れた物でないと頂けない賞。
ちなみに該当なしの年もある。

そんな中、優等を2つも受賞したのは光栄な事であるし、
狙ってやってのけられたのだから、今の自分を推し量る目安となった。

狙っていたからと言って、それ優位な品種を選んだ訳でもないし、
肥料の種類、農薬使用回数等の栽培法を特別に変えたわけでもない。

他品目の直売農家ならではの非常に忙しい中、
時間を上手に削ったり、使ったり、作ったりして管理作業を行き届かせた結果。
畑の様子を見て、次の作物を作るにあたり何が必要で、何が必要でないかを
見極められる目が培われてきた証拠と言っていいと思う。


かく言う僕は、以前は品評会否定派だった。
「クソ食らえ!味が良ければいいだ。」と思っていた。

見た目(規格という一定で、ある意味公平な見方をした基準)を
追いづらい品種選定栽培法をしている自分への気休め、言い訳だったり、
受賞者への妬みであったり、勘違いであった。

そしてある時、
そいつは生産者としての成長を止める原因だと思ってしまった。

野菜を商品として見た時。「味が良ければいい」と言うのは言わば当たり前で、
+格好が良い方がイイと言う事は、お客さんなら全員そうなのである。

だから僕は見た目にもこだわるようになった。
多くて大きな引き出しが欲しい。そんな生産者になりたいと思う。

完璧主義でもないんだけど、できる事はやりたい。

だって、
その方が笑顔が増えるんですもの。

謙遜無しで言うと、僕はたくさんのお客さんに愛されている。

もう一つ上に自分を導いていく事は、
愛される者の理由であると同時に、
パートナー達への義務だと今は思っている。



何かのスペシャリストになるのは、まだ先で良い。
コレが「直売力」。どうじゃ!

投稿日:2011年10月22日 11:24 pm

最近もっぱらフェイスブックに偏りすぎて、
ブログを更新していない伊右衛門君です。
こんばんは!

最近の近況をザッと書きますと、
まず、第5子が生まれてバタバタしています。
(早く命名してあげなければ^^;)

畑の方はと言いますと、
日照が少ないのが気になりますが、
台風以後は概ね順調。

人参、キャベツ、大根、ほうれん草、レタスは品種層も厚く、
栽培面積(栽培数)もそこそこ確保しています。
(生育も順調です)

あと、カブと白菜は品種を絞り込み、
栽培法を練り込んでじっくりと楽しんでおります。

さつま芋はこれからが本番です。
紫芋は試掘試食程度にしか掘り上げていませんが、
運良く?口に入った方からは好評価を頂いています。

11月はルッコラなどのその他葉物は疎かになってしまいましたが、
これからハウス1棟の修復が完了しましたら、暮れ正月向けに播種したいと思います。

現在、
播種期を迎えているソラマメとエンドウ類については、
今期は手厚く(エンドウだけに)面倒を見ていきますのでご期待下さい。

ハウスいちご少々と
露地いちご4aも定植を終えました。


まぁ、こんな所ですが、最後にお知らせです。
毎回規格ものばかりで、「茅ヶ崎の小さな農業」の魅力を引き出せていない、
反映されていない品評会を変えるべく、11/3秋の農業まつりに
(於:茅ヶ崎中央公園 環境フェア2011、第28回ふれあい祭り同時開催)
どどーんっと出品します。

仲間うちにも声を掛けてみたのでぜひ見に来て下さい!!
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