抑制栽培舞台裏。

投稿日:2010年7月20日 10:56 pm

直売を長年やっていると、
どうしても増える野菜はアブラナ科の野菜。

小松菜、ルッコラ、ラディッシュあたりならまだしも、
カリフラワーとブロッコリ、白菜、大根あたりの連作は何としても避けたい。
人参、レタスなどの共通の病気がある野菜もなるべくハズしたい。

まぁ土壌消毒をやってしまえば話が早いのだが、
私の農道にそっちの分岐はない。

となると、
上手い具合に輪作を組むのが畑にとっても、
私にとっても、お客さんにとっても最良の選択。

とはいうものの今の時期、
牧草や麦などイネ科の類を栽培すれば、
コレもまた話が早いが残念なほど金にならない。


上がりの早い春作・秋作の跡地では損得関係なく取り入れられるが、
今の時期に経済性のないモノをやるとなると、
必然的に秋作の栽培面積にも影響が出るので2重の損となる。

まぁ時にはそういうこともあるだろうが、
お金にならないのを避けたいのも経営者としてのホンネである。

ましてや将来抱えるであろう億単位の相続税を
農業収入でナントカしようとしている私には、
その事態は非常にシビアな大問題。


そんな殆どの問題を解決してくれるのが、
いつまでもエダマメ作戦と抑制モロコシかぼちゃ栽培。

どの点とってもいい(関東標準)

特別な施設と手間は掛からない。
生育中期以降の薬散も要らない。
競合が少なく販売が優位にすすむ。
一般的に認識されている「旬」よりも美味。


本日、その仕込みの1期めが終わりました。


こんな工夫の一つ一つが
最小限の経費と人員で最大限の結果を生む一因。

まだまだ見直す点も勿論ある。
そして、伸びシロもある。


限界はない。

それを決めるのは死に際の楽しみと思い取っておくつもりです。
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